Photo Memo (石碑、灯籠、植木)
松風塵外心(しょうふう じんがいの こころ)
「松風」とは、茶の湯の用語の一つで、釜の湯のたぎる音のこと。
松風塵外心とは、「茶の湯の際には、世の中のくだらない(塵のような)ことに心を惑わされることなく、ただ釜の湯のたぎる音にのみ耳を傾け茶を点てることに専念する」という意。
珠光型灯籠
この灯籠は、室町時代中期の茶人、僧で、「侘び茶」の創始者と目されている村田珠光の名を配してはいますが、珠光に因んだものかは不明とされる。
ワクラ
ツツジ科の常緑小高木で、木肌が赤褐色の滑らかな美しさがある。
つくばいや手水鉢の役木として多用される庭木。
「ワクラ」は、ツツジ科スノキ属の「シャシャンボ」の俗称とされているようですが、この写真のワクラはシャシャンボとは少し違うような気がします。
かつての庭は、木や石を使って限られた空間に自然を再現し、目(視覚)や耳(聴覚)や鼻(嗅覚)はもとより、肌でも四季を感じることができるようなものでした。
庭の中に疑似的に自然を再現するがため、敷地の中でも庭を作る面積が比較的広かったのでないかと思います。
住まい(家)が「生活すること」を具現化したものならば、庭は「住環境」を具現化したものだったとも言えます。
しかしライフスタイルが多様化し、生活のあり方、物に対する価値観、人生の楽しみ方などが、ひとりひとりで変わってきました。
庭のあり方に関しても多様化し、草花を中心としたガーデン、海外の園芸資材を使った庭、また個性的なデザインのものも生まれました。
また新しく庭を作る場合でも造園業者任せにせず、植栽する樹木や植物、またガーデニング資材を自分たちで購入して、ガーデニングを行う人たちもいらっしゃるようです。
庭石や大きな木をお庭に使う場合は、さすがに人の手だけでは何ともしがたく、機械などを使わざるを得ないですが、そうではない場合は、DIY( Do It Yourself(「自身でやる」の意))でガーデニングするのもありだと思います。
お庭の管理(庭木の手入れなど)はどうでしょうか?
植木の手入れに関して言えば、「剪定」と「刈り込み」とがあります。
どちらもハサミやノコギリなどを使って、枝や葉を切ることです。
この「剪定」と「刈り込み」は、プロの庭師さんや植木屋さんしかできないかと言えば、まったくそうではありません。
彼らは今までに手入れしてきた木の本数が多い(経験が長い)ため、枝を切るべき時の判断が早く、手早くきれいに仕上げるコツを知っているのが強みなのです。
空き時間を使って、ゆっくりと手入れできるのであれば、自身で行う庭木の手入れ( DIY剪定 )がおすすめです。
それは、まず庭師さんや植木屋さんに頼む費用が要らなくなる。
植栽の手入れの必要な時期で、自分がやれる時間に自分のペースでできる。
自宅に植栽された木であるからこそ、自分の好みの樹形に仕上げられる。
そしてたぶん、ご自宅の植栽された木々に愛着が湧きます。(これが一番大事かも)
などのメリットがあるからです。
羽島市近郊にお住いの方で、ご興味のある方は是非。