知り合いからのLINEでの相談
(知人):「こんばんは^_^ 諸さん(※1)って植木職人さんでしたっけ?」
(自分):「庭石屋(造園業)だね。」
(知人):「家にあるコネリコ(※2)とオリーブの剪定をしたいんですが、誰か頼める人って知り合いでいませんか? あといくらぐらいかかるもんなんでしょう?(笑) わかれば教えてください^_^」
(自分):「木は大きいの?」
(知人):「そんなに大きくないです。 高さは2メートルぐらいですかね」
(自分):「シマトネリコやオリーブは、コツさえ掴めば庭師でなくても剪定できるよ。 教えてあげるから、自分で剪定してみたら?」
(知人):「おお、ありがとうございます😊」
(自分):「庭師に頼むとなると、最低でも半日の仕事がないと来てくれないと思うよ。」
(知人):「そうなんですね、教えてください^_^」
※1 Garden Work 担当の諸岡のことです。
※2 シマトネリコのことです。
最近の住宅はシンプルな外観のお宅が多く、お庭もコンパクトに仕上げられ、植えられている樹木や下草の植物たちも、それほど数多くはないと思います。
また、すごく背の高い木も、おそらく多くはないでしょう。
よほど高い木でなければ、ほとんどのお庭の植木が、そこに住んでおられる方ご自身でも、手入れできるのではないかと私は考えています。
上記の知人からのLINEは、8月中旬でのやり取りだったので、次の日曜日にお邪魔して、剪定方法のレクチャーをしながら、知人の目の前でほんの少しだけ実際に剪定しました。
本格的な剪定には、8月というのは時季が良くないからです。
樹木は気温が高い時季に、枝葉を大きく伸ばします。
それは気温が高い時季に光合成を充分に行って、なるべく多くの養分を木に貯め込むためなのです。
気温の下がる時季は休眠期と言って、木はほとんど活動を行っておらず、次に気温が上がってくる春をじっと待ちます。
少しずつ気温が高くなってくると根から活動を再開して、まず根から水分を吸収し、やがては貯め込んだ養分を使って新芽を出したり、新しく根を伸ばしたり、木を太らせたりします。
ですから枝葉を勢いよく伸ばす時季に、剪定や刈り込みで必要以上に枝葉を減らすことは、木にストレスを与えていることに他なりません。
木にとって気温の高い時季は、少しでも多くの葉で光合成を行って養分を作り出して貯め込みたいのです。
その証拠に、必要以上に枝葉を切られてしまった木は、減らされてしまった分を取り戻すかのように、新しい枝を伸ばしている筈です。
もし気温が高い時季(特に梅雨や夏場)に庭木の手入れをしなければならない場合は、徒長枝だけを取り除くなど最低限の剪定にしてあげると良いと思います。
上記の知り合い宅でのレクチャーの際の会話
(自分):「例えばこれが自分の木だったら、このシマトネリコは、こことここの枝は外して(切っての意)、ここまで切り戻すな。 そしてこっちのオリーブだったら、この下枝を元から外してしまうなぁ~」
(知人):「えっ、その枝がそこにあるのが、自分的にはすごく気に入ってるんですが・・・💦 だから切らないでくださいよ。」
このやり取りは、人の感性の違いを如実にあらわしていますが、実はすごく大事なことだと思うんです。
プロの我々の目から見たら、当たり前に切ってしまうであろう枝も、実は持ち主にとってみたら、すごく気に入っている大事な枝かも分からない。
庭木の手入れを人任せにしてしまうと、自分が気に入っている枝を切られてしまう可能性もあります。
私がDIYでの庭木の手入れをおすすめするのは、こういったことを避けるためでもあるのです。
植木の手入れをDIYでする場合に必要なのは、まずは「やる気」。
あとは「セオリー」と「コツ」と「慣れ」です。
「美的センス」や「バランス感覚」もあれば、なお良いですけれど、これは手入れの回数を重ねて「慣れ」ていかないと掴めないかも知れませんね。
「セオリー」と「コツ」に関しては、庭木の手入れがまったく初めての方でもレクチャーできますので、もしご希望の方がいらっしゃれば、お問い合わせを。
DIYでの庭木の手入れをおすすめしてはいるものの、もちろん諸岡庭石店のお仕事として、通常の庭木の手入れも承っております。
できれば時季に合わせた手入れをしたいとは思っていますが、それぞれのご家庭で予算のこともあるとは思いますので、なるべくご意向に沿った庭木の手入れをさせていただきます。
諸事情により、庭木の手入れ、剪定ごみの処分は、現在休止させていただいています。
手入れ代
植木の手入れの日当 (1人) : 12,000円 (他所の庭師さんを応援に頼んだ場合、その庭師さんの人件費が、12,000円を超える場合があります)
※半日の手入れの場合は、手入れ代は7,000円となります。
※剪定ごみの処分を依頼される場合は、別途処分代がかかります。
※手入れのご依頼は、お問い合わせフォームからか、Garden Work 担当 諸岡の携帯電話( このページの下部に表記 )までお願いします。
剪定ごみ処分代
剪定ごみ(ガーデンバッグ 1袋分) : 1,000円
(軽トラックに山積み1杯程度) : 7,000円
※剪定ごみがガーデンバッグ に一杯になっていない状態でも、ガーデンバッグ1袋分と計算させていただきます。
対応エリア:羽島市より車で30分以内の距離(おおよそ15㎞まで)
※30分を超えるエリアに関しては、別途出張費が発生します。